●第四回●

 眞田 敏孝

『 無題
                      
[2004.5.17]

陽春の候、大変季節の良さを感じているこの頃、JCに入会して半年が過ぎようとしております。
これからの文章は、独断と偏見の半フィクションとして捉えていただきたいと思います。
十年前に、当時JCの理事長だった方に何度かJCに勧誘され、その都度入会を経済的な理由と家庭的な私情で断り続けていた私が、何故入会する気持ちになったかというと、その理事長曰く、「町のメインストリートで商売をして、これから町の将来と自分の仕事をどう考えているのか!!」と云われ、私自身「なんのこっちゃ?」とずっと思い続けていました。しかし、心のかたすみにはわだかまりとして残っておりました。
若さ故に、その言葉の意味もわからず数年が過ぎ、今度は町の行事や商工会の行事に参加するだけでなく、事業計画やら運営という立場の年齢となり、人を動かす難しさや事業に対する自分の浅はかさなど、色々に自分に対する綻びを感じていました。
そんな時にその言葉の重要性、ことにリーダーとしての素質がずっと問われていることが段々わかってきました。
私自身、「そんな柄じゃない」と自分自身を引いてきたことが、現実に今、突きつけられていることが初めてわかってきました。
私の場合JC入会の際は、会社からの必要経費は、当然認められないのはわかっていましたし、そうなると「自分のヘソクリと勝負だなぁ」と思っておりました。
今は会社も苦しいですが、私自身も、経済的に、大変、きついです。(笑)
しかし、私は入会の時に皆さんの前で挨拶したように、「自分さがしに入会しました」と云ったように、この青年会議所(トップ養成塾)がリーダーとしての考え方をすることにより、大きな物の見方、考え方を目指す集団であり、自分自身の良し悪しを把握して、ほんとうの自分らしさ、そして自分の出来る事、出来ない事を確認させてくれる集団ではないかと思っております。
しかしこの半年、自分自身出来ない事のほうが多く、私の力量のなさを感じております。そして青年会議所(大企業優遇スクール)には、私自身(弱小商店)には、合わないんじゃないかと思っております。
でも、私自身のポリシーとして、まかせられた仕事は最後まで行うという単純な、ちっちゃい目標だけを目指し、今後もJCと付き合って行こうと思っております。
あと半年、もう半年、半年後、私がどのような状態でいられているのか?
春の佳き日に、あ〜あ〜合唱!!